2020年11月の住宅着工は17ケ月連続マイナスだが、持家はプラスに回復。

2020年11月の住宅着工が国土交通省より発表されました。合計で7万798戸(前年同月比▼3.7%)で17ケ月連続でマイナスとなりました。

貸家が2万6451戸(前年同月比▼8.1%)とマイナスとなり、分譲住宅▼6.1%もマイナスで唯一、持家のみが+1.5%とプラスです。

今年度の4~11月は累計で55万5522戸(前年同期比▼10%)と大幅に下げていて、このペースだと2019年度88万3687戸が79万5000戸と80万戸割れとなり2009年度77.5万戸以来の10年振りの80万戸割れとなります。

今年度累計を業態別にみると、持家が前年同期比▼11.3%で貸家が▼10.5%で分譲住宅が▼8.7%とほぼ全業態で前年同期比▼10%前後減っています。ただ詳細にると分譲マンションのみが▼1.2%と微減に留まっています。マンションの着工は企画・土地仕入から時間がかかるために、今期の着工は前年に企画されたものが多いのでコロナショックの影響がまだ反映されていないと言えます。

一番に消費者心理が反映されやすいのが持家ですが、4月▼17.4%、5月▼20.7%は緊急事態宣言の影響で大きく前年割れして、6月▼16.7%、7月▼13.6%と前年マイナスながらやや回復してきて、8月▼8.8%、9月▼7%、10月▼6.1%とマイナス幅を一桁まで回復して、11月は+1.5%と今年度初めて前年プラスに回復しました。これからするとコロナの影響からは11月には回復したと言えます。ただ県別にみると、神奈川県が前年同月比+13.7%と主要県で最大の伸びとなり、千葉県が+7.8%と東京郊外が増えています。東京都が前年同月0%と郊外回帰の流れとも言えて、コロナの影響はあると言えます。

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